第158話、クラスメイトとダンジョンに行ってみた 翌日の午後、大空洞ダンジョンへは魔法車サフィロでの移動だった。 「いったい何だこれは!?」 「これが、移動用の魔法具だといいますの!?」 初めて見たマルカスとサキリスの反応は、まあお約束といったところだろう。これからちょくちょくお出かけすることになる二人である。いまのうちに慣れてもらう。ああ、もちろん、他の人間には内緒な? そして今回、大空洞へ向かうにあたって、付き添い人がいる。 魔法騎士学校教官である、ユナである。ダンジョンに行くと話したところ、同行を申し出たのだ。教官であり、同時にAランク冒険者である彼女がいれば、少なくとも体面は保たれているだろう。 ![](https://img.altema.jp/houkaistarrail/kakudaiyou/syuzinkou02.jpg)